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PaintShop Photo Pro X3 好きな写真を使った柄模様の紙袋を作ろう

好きな花や小物、模型などの写真を使ってオリジナルの連続模様を作って利用してみませんか?今回は写真から花の部分を切り取って、自然な連続柄のパターンを作り、A4用紙サイズに模様を流し込んで印刷する方法を紹介します。ちょっと小物を包みたいときにの包装紙や紙袋として重宝します。


ちょっとした小物やお菓子を包むのに重宝するオリジナル紙袋。

1. 花の周りにぼかしを加えて選択する

PaintShop Photo Pro X3の「フルエディター」を開き、ここでは下記に用意している「rose.jpg」をPaintShop Photo Pro X3の画面にドラッグ&ドロップして開きます。


PaintShop Photo Pro X3で「rose.jpg」を開いた状態。

「自由選択ツール」を選び、ツールオプションで「選択の種類」で「スマートエッジ」を選びます。その右側にある「境界をぼかす」を「10」に設定します。これにより、これから選択する境界にぼかしが加わります。

  1. 花の輪郭でクリックをします。ここが開始点になります。
  2. そのままポインターを輪郭に沿って移動すると、長方形が表示されます。 輪郭がこの枠の中に収まるようにして2回目のクリックをします。すると境界線が自動的に花の輪郭に吸着します。
  3. 同じ要領で次の輪郭上の地点でクリックします。

  1. これを続けて花をぐるりと囲み、開始点にポインターを重ねたらダブルクリックします。すると花の少し外側に選択範囲の破線が表示されます。これは「境界をぼかす」を有効にしているため、目には見えませんが境界にぼかしが加わっているためです。


花の周りにぼかしを加えた選択範囲ができた。

2. 連続柄にするための準備をする

花の画像のコピーして、別の画像として開き、そこに連続柄を作っていきます。
「編集」メニュー→「コピー」を選び、続けて「編集」メニュー→「新しい画像として貼り付け」を選びます。
すると新しい画像のウィンドウが開き、コピーした花が貼り付いています。


「画像1」という画像のウィンドウにコピーした花が貼り付いた状態。

花の周りに何も無い領域を作り、連続柄にしたときに隣の柄と適度な間隔を保つようにします。
「画像」メニュー→「キャンバスのサイズ」を選びます。

「新しいサイズ」の「幅」と「高さ」をともに「600」ピクセルに設定して、「OK」をクリックします。


花の周りに余裕ができたところ。

次に花を連続させたときに、周りと不自然に干渉しないように、シームレス化します。
「効果」メニュー→「イメージ効果」→「シームレスタイル」を選びます。
ダイアログでは「コーナーのスタイル」で「曲線」を選択して「OK」をクリックします。


「シームレスタイル」効果により花と花が自然に配置された。

3. 花の画像をパターンに設定する

連続柄用の花の画像ができたところで、これをパターンに設定します。
「マテリアル」パレットを開きます。開いていないときは「表示」メニュー→「パレット」→「マテリアル」を選びます。

  1. 「前景色」のボックスをクリックすると、「マテリアルのプロパティ」が開きます。
  2. 「パターン」タブをクリックします。
  3. パターンを表示しているボックスをクリックします。
  4. パターンの一覧の一番上までスクロールすると、「画像1」というパターンがありますので、これをクリックします。

  1. マテリアルのプロパティで「角度」を「0」設定します。
  2. 「スケール」を「40」に設定します。
  3. 「OK」をクリックします。

これで花の柄がパターンとして登録されました。

4. A4用紙にパターンを流し込む

柄を印刷する用紙のサイズの新規画像を作成します。
「ファイル」メニュー→「新規」を選びます。ここではA4サイズの用紙に印刷をするので、「画像サイズ」の単位を「ミリメートル」に設定して、「幅」に「297」、高さに「210」と入力します。解像度はここでは「150」に設定します。「画像の特性」は「ラスター画像」を選択して「OK」をクリックします。


白紙の横長の画像が開いた。

パターンを流し込むためのレイヤーを追加します。
「レイヤー」メニュー→「新しいラスターレイヤー」を選び、「OK」をクリックします。

「塗りつぶしツール」を選び、画像をクリックします。すると連続柄が描かれます。


花のパターンで塗りつぶされたところ。

さらにここでは、上から徐々に透明になるグラデーションを塗り重ねて、柄の印象を和らげます。

  1. 「ラスター1」レイヤーを選択します。
  2. 「前景色」のボックスをクリックします。

  1. 「グラデーション」タブをクリックします。
  2. 「グラデーション」を表示しているボックスをクリックします。
  3. グラデーションの一覧から「白にフェード」をクリックします。

  1. 「角度」と「繰り返し」をともに「0」に設定して「反転」のチェックを外します。
  2. 「スタイル」は「線形」をクリックします。
  3. 「OK」をクリックします。

  1. 新規の「ラスター2」レイヤーを追加します。
  2. 画像をクリックします。

柄の上から下に白から透明なグラデーションで塗り重ねられました。

<C0LUMN> 背景を好きな色に変える 

 「背景」レイヤーを選択して、好きな色で塗り変えると印象が変わります。色で塗りつぶす際には、「マテリアルのプロパティ」で「色」タブをクリック開き、パレットから色を選びます。


上から背景をピンク、薄いグリーン、焦げ茶色に塗りつぶした例。

5. 印刷をする

A4用紙に印刷をします。
「ファイル」メニュー→「印刷」を選び、「印刷」画面で「プロパティ」をクリックします。
プリンターの種類によって設定は異なりますが、共通する項目として「用紙サイズ」を「A4」に、「印刷の向き」を「横」に設定します。「フチなし」機能がある場合は有効にします。

プリンターに用紙をセットします。用紙は普通用紙が適しています。「印刷」画面で「印刷」をクリックして印刷を実行します。


このように印刷されました。

紙袋として利用する場合は、裏返して右側と下側を幅1センチほど折り、戻してのりしろの印をつけます。下図のように左端をのりしろの折り目に合わせて縦に2つ折りしましたら、切り落とします。

あらためてのりしろを折り、のり付けをします。


このようにできあがりました。